2015 July

 

 
 
 
フランスからの友人と日本橋を歩く。あまりの暑さと湿度にかなり参っている様 子。扇子の専門店に入ると「正に!」とばかりに感激する。湿度が低い フラン スでは扇子がここまで必需品とは思わなかったと!日本橋は老舗が集まっていて 本当に楽しく、私も「DISCOVER JAPAN」のような 気分。

 

 

   
 
 
 
 
 
本当に暑い日が続く中、湯島の国立建築資料館へ「コルビジェと日本」展を見に 行く。会場に到着するとイキナリ父がビデオで話していてびっくりす る。国立 西洋美術館の実施時、坂倉準三事務所に勤めていた父。コルビジェが来日した時 の話など家で聞くよりまじめに聞き入る・・・。端正なデザイ ンとわかりやす い会場構成、低く流れるエリック・サティのBGMが何ともシュールな清涼感。

 

 

 
 
 
国立建築資料館は旧岩崎邸庭園の敷地内にある。三菱財閥岩崎家の本邸であった 建物は重要文化財に指定されている。三菱財閥初代の岩崎弥太郎氏が購 入した 広大な敷地に、洋館、和館の一部は岩崎財閥3代の岩崎久弥によってジョサイ ア・コンドルに設計を依頼し1896年に岩崎家の迎賓館として竣 工したもの と言う。金唐革紙の改修が2003年に完成し、通年公開が開始される。

 

 

 
 
 
岩崎久弥が留学していたペンシルベニアのカントリー・ハウスのも盛り込まれて おり、増築部分の東側サンルームも気持ちが良い。洋館と同時に竣工し た書院 造りを基調とした和風建築が、ぴったりと隣接している物も面白い。迎賓館とし ての洋館に対して、和館は生活の場であったという。洋館と和館 は船底天井の 渡り廊下で結ばれており、当時の和洋折衷の生活スタイルが偲ばれる。村松貞次 郎氏によると、完存していれば和館のほうが文化財として の価値は高かったと 記されている。酷暑の中、洋館内のヒンヤリとした空気感は何とも言えない清涼 感。目を射るような陽射しと照明を落とした洋館ら しい雰囲気のコントラスト はなかなかドラマティック。

 

 

 
 
expo index パリに着いて数ヶ月の頃から・・・どのくらいの時間を一緒に過ごして来ただろ う?そんな親友のA嬢、いまや日大芸術学部の教授に就任なさって!酷 暑の 中、日芸の中を案内して頂く。さまざまな分野のクリエイティビティと若さに溢 れたキャンパス。施設の充実も素晴らしく、活気にみちた雰囲気に 触れすっか りリフレッシュする。 page top

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